並行輸入品ってなに?正規輸入品との違いを解説
最近よくAmazon(アマゾン)や楽天、Yahoo!ショップなどの主要なネットショップで見かける並行輸入品について。
これはいったいどんな意味なのと気になった人はいませんか?
知っている様で知らなかった並行輸入品の定義や意味。今回はわかりやすく『並行輸入品』と『正規輸入品』の違いについてまとめました。
並行輸入品を購入する際のメリット、デメリットも解説しております。
この記事の目次
並行輸入品と正規輸入品との違いについて
並行輸入品ってなに?
出典:Amazon(アマゾン)
Amazon(アマゾン)でよく商品を買う人なら目にした事があると思いますがこの様に商品名に『並行輸入品』と書かれた商品がAmazon(アマゾン)サイト内に複数出品されています。
出典:Amazon(アマゾン)
検索窓で並行輸入品とキーワードを入れて検索した結果なんと13000000件もヒットしました!
恐ろしい数字ですね。笑
ではこの『並行輸入品』の正体ですが並行輸入品とは正規以外のルートから仕入れた商品が並行輸入品として分類されます。
例えばLouis Vuittonやadidasなどのビッグブランドは日本国内にLouis Vuitton Japanやアディダス ジャパンと言う名の日本法人を構えております。
もしくは小型・防水アクションカメラのgoproなどはタジマモーターコーポレーションが国内の総代理店となり活動しております。
この日本法人や国内総代理店以外から購入する方法として海外のサイトや海外の家電量販店(日本でいうヤマダ電機など)から商品を購入して日本に輸入する流れを並行輸入と言います。
少し前まではインターネットのインフラも全く整っていなかったので直接海外に行って買い付けたり海外アパレルの人気ブランドアバクロンビー&フィッチはほんの数年前まで国内に販売店がありませんでした。
オーダーするにはペーパー(紙)のカタログの最後に注文票が付いていてそこに商品の注文番号と自分のクレジット番号を手書きで記載して郵送する方法しか有りませんでした。
ですので本当に注文票が海を渡って届いているのか、注文した商品がいつ届くのかなどは購入者には一切わからない状況でした。
恐ろしいですね。。。笑
しかし現在は各ブランドともインターネットでのオンライン販売に力を入れているので容易にアメリカから日本などの海外発送にも対応しております。
その恩恵を受けて個人もの並行輸入が簡単に行える様になりました。
正規輸入品について
一方正規輸入品ですが先程お伝えしました日本法人が構えているメーカーやブランド、日本国内に総代理店が存在するブランドは正規輸入品となります。
海外の百貨店やネットショップで購入した場合は並行輸入品となります。
例えば海外ののLouis Vuittonの直営路面店で購入した場合でもそれは日本では並行輸入品として扱われます。
下記にそれぞれ並行輸入品と正規輸入品の流通の流れをまとめてました。
並行輸入品の流通の流れ
ブランド直営ショップや取扱店・小売店(ドンキホーテや各アウトレットショップなど) ⇒ お客様へ ↓
メーカーとは無関係の人が購入し輸入 (輸入ビジネスプレーヤー)⇒ お客様へ ↓
販売店もしくは小売店 ⇒ お客様へ
正規輸入品の流通の流れ
そのメーカーやブランドの日本法人もしくは正規代理店などが直接購入 ⇒ お客様へ↓
販売店もしくは小売店 ⇒ お客様へ
並行輸入品のメリットとデメリット
並行輸入品のメリット
並行輸入品のメリット、それは間違いなく価格が安い事です。
どれくらい安のかという日本で売られている価格よりも2,3万円安いという事はよくある事です。
何故これほど安く変えるかというと様々な要因がございます。
例えば為替の変化、どこかの国の通過が弱くなると円高に転じて現地の製品を安く調達する事が出来ます。
その他の理由ですがこちらは輸入ビジネスをしている人必見の情報ですが海外のブランド品を買う場合、ブランド品のコインケースがお勧めです。
何故なら海外ではコインはほとんど使わず紙幣ベースですのでコインケースが売れにくい傾向にあります。
特にこちらの情報も必見ですがフランスの場合、セール期間は年に2回(夏と冬)にそれぞれ最長で6週間と法律で定められています。
冬のソルドの場合、1月の第2水曜日の午前8時から。
第2水曜日が12日以降になるときはその1週間前の水曜日からソルドがスタートします。
夏のソルドの場合、6月の最終水曜日、午前8時から。
最終水曜日が28日以降になるときはその1週間前の水曜日からソルドがスタートです。
ですのでこの時期に的を絞ってフランス現地で商品を買い付けて並行輸入すると利益が出る可能性は非常に高いです。
コインケースだけではなくサイズが小さいSサイズの洋服なども海外では需要が少ないのでセールの対象になっている事があります。
ただ洋服に関しては関税率がやや高めですので事前に素材をチェックする事をお勧めします。
関税率のチェックはこちらから
並行輸入品のその他メリットは日本未発売の商品を購入する事が可能です。
たとえ国内法人があったとしても日本に正規輸入されていないハイブランドのアイテムは沢山あります。
そういった珍しい商品を買う事が出来るのも並行輸入のメリットです。
珍しいもの好きには堪らないですね♪
並行輸入品のデメリット
次は並行輸入品のデメリットについてです。
もちろん良い事ばかりではなく並行輸入品にもデメリットは存在します。
そしてデメリットには注意が必要ですので必ずこちらもご覧になられて下さい。
並行輸入品のデメリットは商品の出処(でどころ)が不透明な為、
偽物を購入してしまうリスクがあります。
結局のところ、並行輸入品とは悪質な販売者の逃げ場になっている事も事実です。
並行輸入品とだけ記載しておけば保証書や多少ロゴのデザインが違っても商品説明に『並行輸入品の為国内品と仕様が異なります』
『並行輸入品の為保証書が無いです』などの文言がある場合は注意が必要です。
正直なところ、これらを見極める事は非常に難しいのが事実です。
例えばネットショップの場合、商品画像だけ本物を使用していたりする場合があります。
これ偽物を購入しない為の対策としてはECサイトの場合、購入者の評価で
判断する事が出来ます。しかしこれも100%安全ではないので自己責任でお願いします。
特に時計や財布などは模倣が容易なので偽物が多い傾向にあります。
ちなみに私の場合は腕時計を買う場合、状態の良い中古品を買います。
中古の場合、状態が良ければ新品と変わらないものもございますし保証書も付いていれば安心です。
それと中古なので定価の半値程で買えるので中古に抵抗の無い人は非常にお勧めです。
その他のデメリットとしては並行輸入品の場合、国内でメンテナンスが受けられない場合がございます。
例えば国内の正規店は保証やメンテナンスという付加価値を加えて販売する事によって価格帯を並行輸入品より高く設定する事が出来る訳です。
商品と一緒に安心と信頼も売っている訳です。
ですのでこういった手厚いサポートが受けられないリスクも考慮したうえで並行輸入品を購入する事をご検討されて下さい。
並行輸入品は違法?
厳密にいうと1966年までは並行輸入品はグレーゾーンでした。
1966年移行は法的に並行輸入の許可が認められたのですがそれでも
数年はトラブルが絶えない状況でした。
そのトラブルの原因は輸入自体に問題があるというよりも商品の商標権をめぐるトラブルが大多数でした。
商標権とは自社の商品を守る事が大義名分ですがその裏では利益を独占する為の戦略でもあります。
製薬メーカーが薬を開発して特許を取る事はその成分の薬を特許が切れるまで独占的に販売する為です。
ですのでその他の製薬メーカーは特許が切れた瞬間にジェネリック医薬品として同成分の薬を一斉に販売します。
ジェネリック医薬品の仕組みはこんな流れです。
開発費が圧倒的に抑えられる為安価で販売が可能になるのです。
話しは話しがそれてしまいましたが商標をめぐる並行輸入のトラブルは有名なパーカー万年筆事件(1971年)から正式に合法化された。
これは日本において、正規代理店が商標を専有して独占的に販売できるとして並行輸入業者に対して輸入の差し止めを行うことができたがその法改定が行われた瞬間でした。
これにより並行輸入品は日本に流通し始め、輸入品の価格は抑えられる様になりました。
現に日本国内の輸入品の約40%が並行輸入品によるものであるという数値が出ています。
並行輸入と書かれた製品は本物か偽物か?
実際Amazonや楽天、などのECサイトでも並行輸入品と書かれた製品でも偽物は数多く存在します。
もちろんそう言った行為は違法です。トラブルに巻き込まれないようにする為には怪しいお店からは買わない事が1番です。
怪しいお店の見分け方は取引履歴の評価が著しく悪い、アカウントが新規で作られたばかりなどがあります。
実際に偽物を買わされても店舗と音信不通になったり少額訴訟を起こそうにも手続きが面倒で大半が泣き寝入りしている傾向にあります。
ですのでいくら欲しい商品が安くてもすぐに買わずに一旦冷静になる事をオススメします。
まとめ
並行輸入品は確かに安くて日本い流通していない商品を買う事が出来ます。
その反面で偽物や粗悪品が横行している事も事実です。
並行輸入品の購入はあくまで自己責任です。
ですのでしっかりとした商品の見極めやリスクヘッジも重要になってきます。
今回の記事が並行輸入品の購入をご検討されている方々の参考になれば幸いです。