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乳歯だから放置OK?子供が虫歯になった時の治療法まとめ

 2017/01/22 健康 この記事は約 6 分で読めます。 2,126 Views

お子さんの虫歯、怖いですよね。『乳歯は生え変わるからそこまで気にしなくても?』そう思っていませんか?

実は乳歯の虫歯は、進行も早く、歯茎や永久歯にも影響してとても危険なんです。

食後の歯磨きも欠かすことなく、毎日きちんと手入れしているのに、どうして虫歯になってしまうのでしょうか。

今回は、そんな乳歯の虫歯について、そのメカニズムや原因、対策や治療方法などをご紹介します。歯は一生涯使う大切なもの、大切なお子さんの健康のためにも、ぜひチェックしてご活用ください。

子供が虫歯になった時の治療法まとめ

1、 乳歯の虫歯を放置すると永久歯に影響を与える

乳歯の虫歯は、何よりも早期治療が大切です。虫歯かな?と思ったら、迷わず歯医者さんに行きましょう。乳歯の虫歯は、進行がとても早いのです。そのまま放っておくと、歯肉内で成長する永久歯にも悪い影響を及ぼします。

虫歯が歯の根っこまで達してしまったら大変です。膿をため、そこで成長する永久歯が虫歯に感染してしまうのです。見えない部分である分対策が難しい、生え変わるからといって、油断は禁物です。

2、 乳歯は永久歯に比べて虫歯になりやすい

 

乳歯は、永久歯と比べて歯質が弱く、また厚さも半分しかありません。そのため、大人の歯よりもずっと虫歯になりやすいのです。特に奥歯は、溝が細かく、汚れが溜まりやすい形をしています。虫歯になって歯が溶け始めれば、比較的早く虫歯は神経まで進んでしまうのです。

3、 乳歯の虫歯の色は?(乳歯の虫歯は白い)

実は、白い虫歯もあるってご存知でしたか?初期虫歯と言って、早い段階では黒くならずに、白いまま虫歯が進んでしまいます。進行が早いため、気づいた頃には黒く変色してしまうのです。定期的な歯医者さんでの検診もオススメです。なるべく早い段階で処置することが大切です。

4、 子供の年齢別虫歯の特徴と治療方法

子供の虫歯は一般歯科でも治療できますが、年齢別で治療法が異なるなど、より専門的な知識が必要になるため、『小児歯科専門医』の受診もおすすめです。一般的に、『初期虫歯』では、進行止めを使って経過を見ることが多いですが、症状によっては削って詰め物をしたり、歯の修復治療を開始します。ここでは、年齢ごとの症状を紹介しますので、お子さんの年齢と合わせて、ぜひ参考にされてみてくださいね。

1・2歳児の虫歯

1・2歳児の場合、虫歯になりやすいのは『前歯』です。特にその前後が溶けてしまったり、進行すると神経まで穴が開いてしまうこともあります。原因は、お母さんが授乳したまま寝てしまうため、母子虫歯、哺乳瓶虫歯と呼ばれ、注意が必要です。

2・3歳児の虫歯

2・3歳児の場合、虫歯になりやすいのは、『奥歯』です。特に、歯と歯の間や、噛み合わせの部分が多く、ひどくなると歯が欠けてボロボロになってしまいます。原因は、甘いジュースやお菓子などの糖分、哺乳瓶で糖分の高いジュースを飲んだまま、寝かせてしまうことがないよう注意しましょう。

4・5歳児の虫歯

4・5歳児の場合、虫歯は歯と歯茎の境目や、歯の裏側、歯と歯の間、奥歯とその前の歯の間に発生することが多いです。ひどくなると黒い穴が開き、神経まで達します。原因は、飴やガム、チョコレートなどの甘いお菓子です。汚れをしっかりと落とし、お口の中を清潔に保つよう心がけましょう。

6歳前後の虫歯

6歳前後で虫歯になりやすいのは、6歳臼歯です。一番奥に生える歯で、出てきてから完全に生えるまで時間がかかり、柔らかい状態が長く続きます。溝が深く、複雑で汚れも溜まりやすい、虫歯になる可能性が高く、お手入れにも注意が必要です。

5、 進行度合別の乳歯虫歯の治療方法

1、C0(要観察歯)の治療

エナメル質が白くなり、虫歯になって欠けている状態です。歯がしみたり、虫歯の穴などはなく、再石灰化による自己修復や、フッ素塗布での治療が可能です。そのため、削るなどの治療は行いません。

2、C1(初期の虫歯)の治療

痛みがないので気づきにくいのが特徴です。小さな穴ができ黒く変色します。虫歯部分を削り、穴を塞いで治療します。

3、C2(進行した虫歯)の治療

象牙質まで虫歯が進行した状態です。象牙に達すると、酸に弱いため進行速度が急に早くなります。冷たいものや甘い物、熱いものでも痛みが生じます。虫歯を除去し、詰め物やかぶせもので穴を塞ぎ治療します。

4、C3(歯髄まで進行した虫歯)の治療

歯の神経である歯髄まで進行してしまうと、ズキズキ感や、夜眠れないほどの強い痛みが生じます。治療も痛みを伴うことが多く、神経を取り除く場合がほとんどです。処理後に型をとって、かぶせものを作ります。

5、C4(歯質が失われた虫歯)の治療

歯が失われ、根だけが残っている状態です。神経は死んでいるため痛みはありませんが、膿が溜まっていることが多く、抜歯が必要になります。症状によっては補強処置をして永久歯が生えるのを待つこともありますが、永久歯であれば抜歯を避けられない重度の虫歯となります。

6、 乳歯の虫歯を予防する方法とは?

予防に大切なこと、当然ですが、それは毎日のお手入れと、定期的な検診で早期発見を心がけることが一番です。

しかし、虫歯になりやすい乳歯の場合、お薬を上手に活用することもおすすめです。歯医者さんで、虫歯の進行止めとして使われる『サホライド』を使用します。サホライドを塗ると、虫歯部分が黒く染まります。

進行は食い止められるものの、治るわけではありませんが、初期虫歯であれば自己再生で治ることもあります。

ただし、塗ったあとは歯が黒く変色してしまいます。見た目がよくないというデメリットがあるものの、上手に使えば予防歯科として高い効果が期待できます。ぜひ一度、歯医者さんで相談してみてくださいね。

 まとめ

いかがでしたでしょうか?大切なお子さん、元気で健康に育って欲しいものですよね。

そのためにも、歯はとても大切なものです。歯医者さんというと『いやだな〜』『痛そうだな〜』、嫌がるお子さんもいるかもしれません。

しかし、最近ではレーザー治療など、削らない治療法や、ほとんど痛みがない処置方法もあります。大切なことは、『早期治療』です。ひどくなって取り返しのつかない状態にならないよう、定期的に歯医者さんに通うなど『予防歯科』をこころがけることが大切ではないでしょうか。

尚、お菓子が子供に与える影響についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

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