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花粉症で作業効率低下!プレゼンティーイズム(疾病就業)とは?

 2017/03/01 ライフスタイル この記事は約 6 分で読めます。 2,782 Views

プレゼンティーイズム、聞きなれない言葉と思われた方も、少なくないかもしれません。簡単に言えば、体の調子が悪いのに無理に仕事をしても、長い目で見たら生産性が悪くなってしまうという考え方のことです。

職場のメンタルヘルスを考える上で、仕事の効率、生産性を考慮することは、とても重要な考え方ではないでしょうか。

例えば、企業の就業効率を検討する上では、以下の二つのように考えることができます。

『アブセンティーイズム』
→英語のAbsent(欠勤、不在)に由来しており、職場を休みがちになったり、長期欠勤することを言います。

『プレゼンティーイズム』
→英語のPresence(出勤、存在)に由来しており、調子が悪くても無理をして出勤することを言います。

今回はプレゼンティーイズムについて、仕事の生産性や能率をどう考えるかを、この二つの観点から検討し、生産性ダウンの回避=不利益をいかに減らすかについて、具体的な事例と併せて、ご紹介したいと思います。

プレゼンティーイズム(疾病就業)について

1、プレゼンティーイズム(疾病就業)とは?

プレゼンティーイズム(presenteeism)は、英語のPresene(出勤)に由来する言葉。体の具合がよくないのに、無理に仕事をして、長期的な損失を生んでしまうという考え方のことを言います。例えば、いつも90%の能率で仕事をしている人が、心身の不調で70%の仕事効率に落ちてしまった場合を考えてみましょう。

『休んで、元気になってから仕事をするか』『無理をして、少しずつでも休まず働くか』どちらが最終的に大きな利益が生まれるのでしょうか?

①阿部さん:疲労回復のため、3日休み、能率を90%に戻してから働きました。

②鈴木さん:70%の能率のまま、無理をしながら残りの期間を働きました。

阿部さん、鈴木さんの実質労働日数を計算すると、次のようなことあがわかります。

①阿部さん:90% × 17日=15.3日

②鈴木さん:70% × 20日=14.0日

結果はご覧の通り、3日間も休んでいるのに、能率よく働いている阿部さんの方が、実質的には多くの利益を生むことができるのです。
このような概念をもとに、仕事の生産性を考えるのが、『プレゼンティーイズム』なのです。

2、見えないコストへの認知度が上がる

見えないコスト、それは無理に仕事することで生まれてしまう不利益のことです。

日本という国では、どちらかというと『実績』よりも『努力の姿勢』。頑張っている姿を見せることの方が、実際に仕事ができていることよりも評価される傾向にありました。

しかし、近年、様々な研究の結果、病気などの際には欠勤による生産性損失よりも、出勤による生産性損失の方が大きいことがわかり、見えないコストへの認識が少しずつ広がってきているのです。

3、【実はあの事件も】プレゼンティーイズムが原因の損失

2005年に起きた証券事故、『ジェイコム株事件』。記憶に新しい方も多いかもしれません。

新規上場したジェイコムの株式において、みずほ証券が誤って大量発注し、株式市場を混乱させた事件です。61万円1株を1円61万株と入力したことが、莫大な不利益を生んでしまいました。

原因は、みずほ証券の男性担当者の人的ミス。単純な見落としや確認の不徹底で、大きな損失を生んでしまうこともあるのです。

そして、パイロットの精神疾患による操縦不良で墜落した『日本航空羽田沖墜落事故』(1982年)。

また、パイロットの疲労による操縦ミスで墜落した、コルガン・エア墜落事故(2009年)などなど。航空機事故では、多くの乗客の人命が一瞬で失われ、会社として深刻な経営状況に陥ることもあります。

長期的、または本質的な利益を生むためには、職場で働く社員の『精神衛生状態』や『健康管理』が、とても大切なのです。

4、疾病就業でもっとも多いのが花粉症

今や、4人に1人が花粉症と言われる時代。花粉症は、ただくしゃみや鼻水が出るだけでなく、風邪に似た症状が現れることも多く、仕事の能率を大きく下げる原因にもなります。そんな花粉症についての対策法を、ご紹介したいと思います。

⑴花粉は1月下旬には飛び始めます

花粉が飛び始めるのは、早い地域だと1月下旬から。花粉が飛び始める二週間前には、初期治療を開始することがおすすめです。また、初期治療によって、症状の発症を遅くしたり、シーズン中の症状を和らげることもできます。

⑵あなたに合った治療法で花粉症を治療しましょう

最近では、1日一回の服用で効く抗ヒスタミン剤や、眠くなりにくいアレルギー薬など、使用しやすい内服薬も開発されています。医師と相談の上、生活スタイルにあった治療法に、取りくまれてください。

⑶生活上の注意点

アレルギーの対策にもっとも効果的なことは、アレルギー物質に接触しないこと=花粉の侵入を防ぐことです。風の強い日は外出を控えたり、花粉のつきやすい衣類の着用を控えるなど、身近にできる花粉症対策も、高い効果を発揮するのです。

5、プレゼンティーイズム(疾病就業)の対策とは?

社員や経営者の生産性を最大限に高めるためには、欠勤日数を抑えるだけでなく、無理な出勤による損失が拡大しないように努めることも、とても大切なのです。

実質的に最大の利益を生むための選択をするには、マネジメントの見極めが大変重要であるといえるでしょう。

例えばサービス出勤が続いているような社員がいたら注意が必要です。しっかり休暇を与えてフレッシュな状態で就業させるケアなども効果的な対策となります。

まとめ

生産性ダウンは仕事をする上でも経営者の方々にとっても絶対に避けたいことですよね。

目先の利益や、表面上の出来事だけでなく、いかに最終的な結果を良くするのか、本質的な実績をどう出すのか、そのように考える上で、プレゼンティーイズム(疾病就業)は、とても便利な概念ではないでしょうか。

またプレゼンティーイズム最大の原因の花粉症などのアレルギー性鼻炎は腸内環境が悪化でiga抗体と呼ばれる本来は悪玉菌の繁殖を抑えてくれる抗体が体内に侵入してくれる花粉などの異物に過敏に反応して起こるアレルギー反応と考えられています。

ですのでアレルギーの改善には腸内環境を整える事が重要です。

こちらの記事では腸内環境を整え方を詳しく解説しています。

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