ヘモグロビンが低い原因まとめ
血液検査の結果表などでよく見かけるヘモグロビン。ヘモグロビンの値が低くなってしまうのはなぜ?増やす方法は?知っているようでよく知らないヘモグロビンについて詳しくご紹介します!
この記事の目次
ヘモグロビンが低い原因まとめ
ヘモグロビンって?
ヘモグロビンという言葉は知っていても、どういう役割をするのかきちんと理解できていますか?ヘモグロビンは赤血球に含まれるタンパク質の一種で、ヘムという色素とタンパク質であるグロビンから作られます。ヘモグロビンは酸素を全身に運搬し、二酸化炭素を肺へと回収する働きをもっています。このため、ヘモグロビンは人間が生きていく上で欠かせない存在なのです。
ヘモグロビンが低い4つの原因
①鉄分の不足
ヘモグロビンは鉄分を中心に作られるので、鉄分の摂取が足りないとヘモグロビンの生成量も減ってしまうのです。
②生理や妊娠(女性の場合)
生理中や妊娠中は女性の体内の血液の量が減少してしまいます。このため鉄不足になりやすく、ヘモグロビン不足にもつながってしまうのです。とは言ってもこれだけが原因で深刻な鉄不足になることはほとんどありません。
③ビタミンB12や葉酸の不足
ヘモグロビンは赤血球の中にあるため、赤血球の不足もヘモグロビン不足の原因になってしまいます。赤血球の形成に必要なビタミンB12や葉酸などの栄養素が足りていないと赤血球が不足してしまいますので注意しなくてはなりません。
④内臓の病気
体内での出血を伴うような病気にかかってしまうと、これも生理や妊娠と同じく血液量の不足からくるヘモグロビン不足に陥ってしまいます。鉄分やビタミンB12などの栄養が足りているにも関わらずヘモグロビンが不足している場合は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、大腸潰瘍といった病気や、慢性腎不全、肝硬変症にくわえ、子宮筋腫、消化器系のガンや末期の全身ガンなどにかかっている可能性もあります。たかがヘモグロビンの値といってもあなどれないのです。
ヘモグロビンを増やす方法
ヘモグロビンを増やすには病院に通うしかないのでしょうか?実は、ヘモグロビンは自力でも簡単に増やすことができるのです。自分でできる3つの方法をご紹介します。
①鉄分の多い食事をする!
日本人は鉄分が不足しがちで、鉄欠乏性貧血にかかっている人も多いです。鉄分の多い食品を積極的に摂取することでヘモグロビンを増やすことができます。動物性の食品に含まれるヘム鉄という鉄分を取ると、植物性の食品に含まれる非ヘム鉄より鉄分の吸収効率が良いです。このため、鉄分を多く含むので有名な植物であるホウレン草やプルーンを食べるより、レバーや牛モモ肉・ハマグリなど肉や魚を食べるのがおすすめです。さらに、グロビンを作るのに必要なビタミンB6やビタミンB12、葉酸などの栄養の摂取も必要です。栄養バランスの整った健康的な食事をすることがヘモグロビン不足解消の第一歩です。
②運動をしよう!
軽い有酸素運動を行うと、体内では酸素をたくさん運ぼうとして赤血球を増やす指令を出し、同時にヘモグロビンも増加していきます。日頃運動不足の人は、週に数回程度でいいので軽く息があがるような運動をしていきましょう。足を強く地面にたたくような動きのある激しい運動をすると、逆にヘモグロビンを減らしてしまうので注意してください。
③サプリメントを摂取するのもアリ
一番手軽な方法はサプリメントを摂取することです。前述したヘム鉄やビタミンB6・ビタミンB12、葉酸などが含まれたものを選ぶようにしましょう。また、ビタミンCはヘム鉄の吸収を促進してくれるので、ビタミンCが入っているかもチェックしましょう。ただし、サプリメントはあくまで栄養補助食品であって、一番の対策は食事や生活習慣の改善であることを忘れないようにしましょう。
まとめ
血液検査でヘモグロビンが低かったら要注意!貧血だけでなく怖い病気にかかっているかも?日頃の生活を見直して、ヘモグロビン不足の解消につとめましょう。
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